
マイアミのビーチエリアはケアンズの町に似ていた。移民が多いためスペイン語がものすごく流通していて、ツアーのガイドも、スペイン語→英語 の順番だったりした。ここで一人旅は食事の選択肢に乏しく、ジャンクフードばっか食った。泊まった6人部屋で$19 のユースで一緒の部屋だった中国人は、到着直後にスーパーで大量の食材を購入し「一週間の食費は自炊で$10」と。ろくでもないものが高い US ではユースで自炊するのが賢い道かもしれない
この街で3人の日本人に話し掛けられた。みんな会社をやめたり休んだりしての長期旅行中とのこと。特にすごいものがあるわけでもないマイアミのために来る人はやはりいないようだった。
2日に渡り、朝6時起きで日の出を見る。治安の悪いマイアミでは人気のないビーチも危険というが、逃げ足には自信がある。
日の出の瞬間から1時間くらい前から空は明るくなり始める。この時間帯から、空気の状態や雲の種類、量によって色々な表情を見せてくれる。
ダウンタウンは中心近くでも意外と人口密度が低く、噂どおり夜の一人歩きは恐そう。
ベイサイドマーケットのヨット停泊所には魚が色々いたが、紛れて長さ2.5mくらいのマナティが2匹いてびっくりした。多分住み着いているのだろう。ジュゴンと合わせ、いつか見てみたいと思っていた動物だけれど、こんな出会いになるとは。
見ていたら一匹は泳いでいってしまった。あまりに巨大で肌が汚くグロテスクに見えた。
本土南端からキーウエストの島までをつなぐ US-1。世界一美しいハイウェイとやらを前から見てみたかったので前日ツアーを申し込んだ。$69。本当はレンタカーで行くのがよいのだけれど、一人だと色々大変なので断念。
ツアーガイドは自己都合で道草を食いまくるので、客に文句を言われていた。運転中も電話しっぱなし、助手席に(おそらく)恋人を乗せるなどやりたい放題だった。そんなのこのまなそうな客層なのに、ファーストフード店に車を止めて、誰一人入店しないで外で待っているところ彼ら二人は悠々と食事をしていた・・・。
その、7マイルズヘイウェイ。「世界一美しい」はいいすぎか。「世界一楽園っぽい風景」くらい。そういうとこにはハイウェイ自体があまりないので地位獲得。空からの光景としては世界一のハイウェイかもしれない。
キーウエストは7時間で往復して滞在は4時間。あまりやることはない。海とヘミングウェイの住処を見た。海はまずまずの綺麗さ。ちょっと泳ぐには寒い。
ヘミングウェイの家は猫屋敷。30匹くらい見た気がする。伝統で6本指の猫が多いらしい。
人が多かったが、ヘミングウェイってそんなに読まれているのか?
私は短編集しか読んだ記憶がなかったので、(キューバに行くつもりだったので)気分を盛り上げるため「老人と海」を往路機内で読んでみたのだが、さして心に響かなかった。舞台、主人公の気質、表舞台に上がらない栄光の物語・・・といった構成要素がアメリカンライフの補色として人為的に陳列されている感が強すぎるように感じられた。

ここでの一大イベントであるはずのサンセットは、ツアーの都合で見れない。やっぱツアーはつまらない・・・と思ったけれど、帰りの7マイルズハイウェイから見る夕日も悪くなかった。
総論:4時間+往復 だけでの判断なのだけれど、US 国内がよくて、人工的な南国調が好きで、ドライブが好きで、ヘミングウェイ命で、というのでなければわざわざ行く価値はないと思う。特筆すべき何かがあるわけではないので。

US とキューバの関係は知っていた以上に悪く、US からキューバへの直行便はないし、キューバで物を買った後に US に入国するとその物をすべて没収される。キューバで US の銀行を経由するようなお金の引出しもできないのだった。
今回、行ってみようとちょこっと調べ、ツーリストカードも大使館に出向いて(いつも担当が9:30に出勤してきた待たせれた)取ったけれど、行けなくなったキューバ。しかし、キューバの空を横断する貴重な機会だけは得られた。
空から見るキューバの美しさ!パラデロ地区と南部の海は特筆すべきだった。US に汚染されていない国。いつか行ってみたいものだ。